Googleに対する韓国公正取引委員会の罰金処分は称賛に値する

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Googleは、自社のプラットフォームで競合するゲームをブロックしたとして、韓国公正取引委員会(KFTC)から32百万ドル(約35億円)の罰金を科されました。これは、Googleがモバイルアプリ市場で独占的な地位を利用して、韓国のライバルであるOne Storeの成長を妨害したという理由です。

Googleは、自社のPlay Storeでゲームを販売することで、韓国のモバイルアプリ市場の約80%から95%のシェアを握っています。しかし、2016年にOne Storeが登場しました。One Storeは、韓国の3大キャリア(SKテレコム、KT、LGユープラス)とインターネット企業のNaverが共同で運営するプラットフォームで、Googleよりも低い手数料でゲームを販売しています。One Storeは、韓国のゲーム市場の約90%以上の売上を占めると言われています。

Googleは、One Storeの台頭に危機感を抱き、対抗策を講じました。Googleは、韓国の有名なゲーム会社(NCSoftやNetmarbleなど)や中国のゲーム会社に対して、新作ゲームをPlay Storeで独占的にリリースするように要求しました。その見返りとして、Googleは彼らのゲームをプロモーションしたり、海外展開を支援したりすると約束しました。Googleは、自社のプラットフォームでゲームを目立たせることが、海外市場で成功するために不可欠だと主張しました。

しかし、KFTCは、このような行為は反競争的であると判断しました。KFTCは、GoogleがOne Storeを市場から排除しようとした意図があったと指摘しました。KFTCは、GoogleがOne Storeの新規ゲーム獲得能力を低下させ、売上を減らした一方で、自社の収益を約1.8兆ウォン(約1600億円)増やしたと推定しました。KFTCは、Googleに対して罰金を科すだけでなく、内部監視システムを設置し、報告義務を課すよう命じました。

この処分は、Googleに対する世界的な規制強化の一例です。Googleはインドやイギリスでも反トラスト訴訟や罰金に直面しています。Googleは自社のプラットフォームがオープンであり、開発者にアプリの配信方法を自由に選ばせていると主張していますが、それだけでは納得できない国も多いようです。

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