歴史を揺るがしたニューヨークの大地震

歴史を揺るがしたニューヨークの大地震 国際

2024年4月6日、アメリカのニューヨーク市とその周辺地域は、140年ぶりとなる大地震に見舞われました123。この地震は、マグニチュード4.8という規模で、震源はニューヨーク市から西に約70キロメートルのニュージャージー州ホワイトハウス・ステイションでした。

地元時間の5日午前10時23分ごろ、突如として地面が揺れ始めました。この地域で地震が起きることは非常に珍しく、多くの住民が「今のは何?」「もしかして地震?」と驚き、混乱しました1。国連本部では、安全保障理事会が開催中でしたが、地震の揺れにより議事が一時中断されました1

地震の影響

ニューヨークの有名な高層ビル「エンパイア・ステート・ビル」はソーシャルメディアの公式アカウントで「私は大丈夫」と大文字で報告しました。ニュージャージー州内では、歩道にひびが入ったり、棚から物が落ちるなどの報告がありましたが、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は「命を脅かす状況はない」として、地域のインフラの安全確認を進めていました。

ニュージャージー州ニューアークでは、建物の構造に損傷を受けた住宅から住民を避難させた地区がありましたが、負傷者の報告は出ていませんでした。ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、「重大な被害や負傷の報告は受けていない」と述べました。

地震発生後、ニューヨーク市民は地震酔いについての解説記事や、「地震は日食と関係あるのか?」「気候変動が地震を頻発させるのか?」といった疑問を持つようになりました。また、地震が起きたことを確認するために、アメリカ地質調査所(USGS)に確認する必要があり、地震からおよそ40分後にスマホへの通知が届きました。

ニューヨーク市では、地震がめったに起こらないため、災害対策のインフラが日本と比べて脆弱であるという問題が浮き彫りになりました。特に、都市の排水機能が弱いため、少しの雨で道路が水浸しになり、地下鉄の駅構内は雨漏りどころか水が噴き出してしまいます。また、橋やトンネルのインフラも老朽化しており、大災害が起きた場合にマンハッタンからの避難経路がズタズタになることが懸念されています。

まとめ

この地震は、ニューヨーク市とその周辺地域にとって、140年ぶりの大きな試練でした。幸いなことに、大きな被害や死者・けが人などは確認されていません。しかし、この地震は、災害対策の重要性を改めて認識するきっかけとなりました。これからのニューヨーク市の災害対策に注目が集まることでしょう。

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