茨城県つくば市に所在する国立大学法人筑波大学と、株式会社FOVEは、視線追跡型VRヘッドセットを使用した認知機能検査技術について共同研究を実施し、成果を発表した。
この技術は、VR内で提示される認知課題に対する利用者の視線の動きを正確に捉えることができる高精度な視線追跡技術を用いており、健常と軽度認知障害(MCI)の鑑別、またMCIと認知症の鑑別精度を臨床試験により検討した結果、認知機能検査ツールとしての有用性が示唆された。
この認知機能検査は、約5分で実施でき、VRによる映像刺激と高精度な視線追跡技術を組み合わせ、被験者は音声や文字のガイダンスに従って一人で検査が遂行できる。
今後、より簡便に認知機能の状態評価が行える検査ツールとして医療機関等で広く活用されることが期待される。また、この研究は、株式会社FOVEと筑波大学の共同研究契約に基づいて実施されたものである。
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Photo by Andrea Piacquadio, Pexels
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