くるみを食べるとストレスが軽減され、睡眠や腸内環境が改善することが、オーストラリアの最新研究で明らかになりました。この研究は、栄養学の国際的学術誌「Nutrients」に掲載されました。
研究では、18歳から35歳の大学生60人を対象に、16週間にわたって実験を行いました。参加者は無作為に2群に分けられ、1群は毎日56グラムのくるみを摂取し、もう1群はナッツ類や脂肪分の多い魚を控えました。研究期間中、参加者は血液や唾液などの検体を提出し、メンタルヘルスや睡眠などの質問票に回答しました。
その結果、くるみを摂取した群は自己申告評価でメンタルヘルスや睡眠の質が改善し、学業ストレスによる悪影響が部分的に軽減されたことが判明しました。また、ストレスマーカーや腸内細菌叢も有利な方向に変化しました。
この研究は南オーストラリア大学とカリフォルニア くるみ協会が共同で資金提供しました。主任研究員のLarisa Bobrovskaya准教授は、「大学生は特異な時期であり、多くのストレスが伴います。食事への介入は脳の健康状態を改善する戦略です。くるみを食べるか食べないかというシンプルな違いがストレス軽減に影響することが示されました」と述べています。
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