Netflixが侍のバトルロワイヤルを実現 『イクサガミ -最後の侍-』

Last Samurai Standing posters in Japanese and English 娯楽
Last Samurai Standing posters in Japanese and English

Netflixは2025年11月13日に、話題の日本史劇ドラマ「イクサガミ -最後の侍-」(英題:Last Samurai Standing)を全6話一挙配信で届ける。この作品は『イクサガミ』という、今村翔吾による小説および漫画を原作としており、死のゲームの緊張感と時代考証に基づいた本格的な侍の世界観を融合させている。

物語は1878年、明治維新の只中に、292名の凋落した侍たちが京都の天竜寺に集結し、1000億円の賞金をかけた過酷な生存ゲームに挑む。主演の佐賀修二郎(演:岡田准一)は、病に伏せる妻と子どもを救うために、この死闘に身を投じる。

野心的な制作規模

主演・プロデューサー・アクション監督を務める岡田准一は、2023年の映画『ハードデイズ』でのタッグ以来、藤井道人監督を抜擢。約300人の俳優が出演し、本物の侍の刀剣戦闘を追求するため、CGを極力抑え、リアルな殺陣を撮影した。

岡田は「今の映画制作と逆を行き、CGの割合を減らすことに挑戦した」と語る。火が付く一場面では防護服を着用しながらも実際に火傷の危険を伴った。本作の初回2話は2025年9月の第30回釜山国際映画祭で先行上映され、高評価を得た。

物語は侍階級が特権と力を失った明治維新期を背景に、経済的不平等や社会の激変を描き、現代の視聴者にも共感を呼ぶテーマとなっている。藤井監督は「コロナ禍の経験とも重なる驚くべき共感を感じた」と述べる。

ブラジリアン柔術の黒帯でもある岡田は、若い世代に時代劇の娯楽性を再認識させたいと強調し、黒澤明監督をはじめとする伝統を尊重しつつ刷新を目指した。「時代劇はなぜ高齢者向けになってしまったのか、エンターテインメントに戻したい」と語った。

注目の画像:Netflixのポスター © 2025 Netflix, Inc.

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