壊滅的な山火事がロサンゼルス郡を襲い続け、前代未聞の破壊を引き起こし、大規模な避難を余儀なくされている。発生当初から状況は悪化しており、死者数は増加し、被害の規模は拡大している。ロサンゼルスの火災の衛星画像。
死者数の増加と避難について
死者数は現在少なくとも8人に上り、当局は捜索・救助活動が続くなか、この数はさらに増えるだろうと警告している。避難指示が出ている住民の数は20万人以上に急増し、さらに20万人が避難勧告を受けている。
最大規模のパリセーズ火災は、現在17,000エーカー以上を焼き尽くし、ロサンゼルス郡史上最も破壊的な火災とされている。消防署長のクリスティン・クロウリーは、この災害の前代未聞の性質を強調し、「パリセーズ火災はロサンゼルスの歴史上最も破壊的な自然災害の一つであると言ってもよい 」と述べた。
パリセーズ火災のほかにも、イートン火災、ハースト火災、ウッドリー火災など、複数の大規模な火災が発生している。イートン火災は約2,200エーカーを焼き尽くし、ハースト火災は少なくとも500エーカーに急速に広がっている。
連邦政府の対応と支援
ジョー・バイデン大統領は、カリフォルニア州に対する大災害宣言を承認し、復旧活動のために連邦政府の資金と資源を直ちに利用できるようにした。大統領はまた、連邦政府が今後6ヶ月間、災害対応費用を全額負担することを発表した。
米国政府の第5次国家気候評価報告書は、カリフォルニアの山火事の激しさと頻度の増加を気候変動と関連づけ、干ばつの激化と燃料の蓄積の増加を挙げている。今年1月に発生した山火事は、異常気象に煽られた極端な異常気象と考えられている。
影響を受けた有名人宅
報道によると、ジョー・バイデン大統領の息子であるハンター・バイデン氏のマリブ邸を含む、著名人の自宅が数軒焼失した。その他、パリス・ヒルトン、アンソニー・ホプキンス、マイルズ・テラーなどの有名人の自宅が被害を受けたと報じられている。
消火活動は24時間体制で続けられており、地上と空からの消火活動が展開されている。連邦政府は、米国森林局の大型エアタンカーや消火用ヘリコプターなどの追加支援を行っている。カリフォルニア州兵も活動を支援するために派遣されている。
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